代表ご挨拶
今の子どもたちは“教えなければできないこと”が多くなっています
私たち人間には、他の動物にはない「高次機能」があります。
高次機能とは、記憶、判断、言葉、感情や行動のコントロール、将来のことを考えたり、2つのことを同時に行ったり、相手の気持ちを考えたりするというような、人間が人間らしく生きるために必要な機能のことです。
日常生活や社会生活をスムーズに営んでいくために欠かせない力ですが、実はこれは大人になるまでに勝手に身に付く力ではなく、意図的に育ててあげなければ育たない力になります。
人には、自然に育っていく力と、育ててあげなければ育たない力の2種類があります。
例えば、ご飯を食べていれば体はどんどん大きくなっていきますし、赤ちゃんに何も教えなくてもその時期がくればハイハイをしたり、大人の真似をして立って歩くことも走ることも、ある程度はできるようになります。
ですが、我慢をすること、相手を思いやること、計画的に行動すること、規則正しい生活リズム、そして運動の中でも走るなどの単調な動きではなくボール投げや反復横跳びのような複雑な動きは、教えてあげなければできるようになりません。
そして、今の子どもたちは昔の子どもたちよりも、この“教えなければできないこと”が多くなっています。
それによって、日常生活の様々な場面でうまくいかないことが多かったり、体調が思わしくない状態が続いてしまったりということが起きています。
柳沢運動プログラムは、将来を担う子どもたちの「生きる力」を育てます
これらの”育てなければ育たない力”をしっかりと育てていくためには、そこを司っている脳の前頭前野を刺激し活性化させてあげることが必要になり、大人の働きかけや導きがとても重要になっています。
また、脳は活性化させれば良いと思われている方も多いですが、必ずしもそうではありません。
実は脳が一番活性している時というのは、パニックを起こしている時なんです。
何かを行う時には、脳の中でその能力を担当する場所だけが活性しているのが良い状態です。
動くべき場所がしっかり動いて、それ以外の場所は治まっているというメリハリがとても大切です。
これは意識的にできることではないので、普段からそこを鍛えてあげるような働きかけが大事になりますが、実はそのために最も効果的なのが運動をすることなんです。
もちろんただ運動をすれば良いというわけではありません。“やらされている”と感じながらする運動ではむしろ逆効果になってしまうので、楽しさを感じながら自主性を持って取り組める運動であることが一番のポイントになります。
そして、楽しく体を動かす中でも様々な工夫を凝らすことで脳にメリハリをつけて適切に活性化させ、生産性の高い脳に育てていきます。
柳沢運動プログラムは脳科学に基づいて作られているので、脳に直接アプローチする運動遊びで子どもたちの脳育ても、体作りと共に進めていくことができます。
こうした働きかけで、子どもたちの体力や運動能力の向上だけでなく、学力向上や良好な人間関係の構築、そして将来の夢や希望を叶えることにもつなげていくことができるのです。
私たちはこれからも、将来を担う子どもたちの「生きる力」を育んでいきたいと思っています。
栁澤 弘樹博士(体育科学)
栁澤 弘樹 実績紹介
経歴
- 筑波大学大学院人間総合科学研究科 博士課程 修了
- 筑波大学大学院人間総合科学研究科 博士特別研究員
- 独)食品総合科学研究所 食認知研究部門 特別研究員
- 公財)体力医学研究所 研究員
500ヶ所を超える講演の依頼
毎年100本以上の講演会を依頼され、全国的に活躍している研究者です。
自治体
- 長野県教育委員会
- 兵庫県豊岡市教育委員会
- 長野県佐久市教育委員会
- 東京都大田区教育委員会
保育園、幼稚園
- 大阪府大阪府民共済
- さくら第2保育園(栃木県栃木市)
- こざくら保育園(埼玉県本庄市)
- 秋和保育園(長野県上田市)
その他多数の園
- 東京の保育園(東京都品川区、港区など)
- 勝愛幼稚園(愛媛県松山市)
- ゆたか保育園(三重県津市)
- 中野中央幼稚園(長野県中野市)