柳沢運動プログラム

-program-

柳沢運動プログラムとは

「柳沢運動プログラム」とは、こどもプラスが提供する独自の運動療育プログラムです。

柳沢運動プログラムでは、こどもたちの心と身体の発達を促すことを目的としています。こどもたちの発達年齢に合わせた運動あそびで、以下のような力を身につけることができます。

  • 好奇心
  • やる気
  • 達成感
  • 自信
  • 集中力の向上

さらに、こどもたちが動ける身体を育てるために、次のような具体的な運動能力を養います。

支える力

バランス力が身に付き転びにくくなる・けがが少なくなる、手と脚をスムーズに動かせるようになり、身体の巧緻性が高まる。現代のこどもたちに不足しがちな能力です。

ジャンプ力

上半身と下半身を連動させて動かすことができるようになる、日常の姿勢が改善される、まっすぐ速く走れるようになる

ぶら下がる力

空間認知力が身に付く、判断力が上がる、回転感覚や逆さ感覚が身に付く

柳沢運動プログラムは、学術的にもその効果が証明されており、こどもたちの集中力や運動能力が向上することが確認されています。
全てのこどもたちには個別の成長ペースがあるため、楽しみながら達成感を感じることが大切です。友達や先生から認められることで、自己肯定感も育まれていきます。

柳沢運動プログラムの特徴

脳科学に基づいたアプローチ

「柳沢運動プログラムは、こどもたちの脳を活性化させ、集中力や学力を向上させることが、科学的に証明されている運動プログラムです。長野県の松本短期大学の教授、柳沢秋孝先生は、50年以上にわたって脳の発達を研究してきました。その研究をもとに、30年以上こどもたちに運動を指導し、これまでに1万人以上のこどもたちに効果をもたらしてきました。

このプログラムは、脳の『前頭前野』という部分を育てる効果があります。前頭前野は、記憶力や考える力、衝動をコントロールする力をつかさどる大切な場所です。この運動を通じて、こどもたちは心と体のバランスがよくなり、精神的に安定するとともに、学力が向上する効果も期待できます。

運動と脳の関係

こどもが成長する過程で、運動は脳にとても良い影響を与えます。特に、6歳までに脳の90%が発達するので、この時期にたくさん体を動かすことが大事です。運動をすると、脳の中で新しい道ができ、体をうまく動かせるようになります。

たとえば、手や指を使ったあそびは、脳を育てるのにとても効果的です。おもちゃをつかんだり、積み木で遊んだりするだけで、脳の中で細かい動きをコントロールする力が育まれます。

2009年にアメリカで行われた研究では、有酸素運動が得意なこどもは、思考力や注意力が向上することが確認されています。このような運動は、幼い頃から続けることで、集中力や感情のコントロールが上手になり、学校の勉強や日常生活にも良い影響を与えることがわかっています。

柳沢運動プログラムの例

運動あそびは、こども達が楽しめることがなによりも重要です。柳沢運動プログラムでは、以下のように、こども主体の運動療育を心がけています。

  • 楽しみながら実践する
  • 弱い部分を発見し、育てる
  • あそびを通して成功体験を積み重ねる

具体的な運動あそびの内容を紹介します。

マルチタスクの力を育てる運動あそび

前後カンガルー

  1. 2つの椅子にゴム紐をくくりつけて、高さのある障害物を設置します。
  2. このゴム紐を、両足ジャンプで跳び越します。
  3. 指導者の「前」「後ろ」の指示にあわせてジャンプを繰り返します。

繰り返し前後に跳ぶことで、体幹の腹筋背筋や足の指先の踏ん張り力が養われ、まっすぐ速く走れるようになります。

体幹の力を養う運動あそび

ジグザグ片足クマ

  1. ビニールテープなどを使ってジグザグコースを作ります。
  2. 作成したコースの中を、両足ジャンプで跳び越します。
  3. 指導者の「前」「後ろ」の指示にあわせてジャンプを繰り返します。

片足を後ろに上げる動きでは、バランスをとる力がより強く求められるため、体幹の筋力が養われます。また、片足で動くことにより腕にかかる負荷も増すため、腕の支持力も強化されます。
さらに、ジグザグコースを進む際には、タイミングよくスムーズに方向転換をすることが重要です。この動きによって、身体コントロール力や先を読む力、空間認知力といった能力も養われます。
コースをテープではなく三角コーンなどで作成すると、点と点を線として捉えることができ、より空間認知力が刺激されます。このようなアレンジを取り入れることで、より効果的なあそびになります。
片足クマは全身の筋肉を広く使うことができる、非常に良い動きです。

転びにくい体づくりに役立つ運動あそび

足を使った積み木積み

  1. 体操座りのように座り、両手を後ろについて軽く体を支えるようにします。
  2. 足だけを使って積み木を積んであそびます。

積み木を挟むときは、くるぶしあたりでなく、両足の親指のあたりで挟むようにします。
このあそびでは主に腹筋と太ももの筋肉を育てます。腹筋や太ももの筋肉は、さまざまな運動で必要です。また普段姿勢よく椅子に座るためにも鍛えておきましょう。

全国の自治体・教育機関での導入事例

私たちの運動プログラムは、全国各地の教育委員会や幼稚園、保育園だけでなく、一般企業にも広く認知されています。ベネッセやポピーといった著名ブランドでも導入されており、その信頼性が高く評価されています。
また、こどもプラスが運営する直営店やフランチャイズ加盟店では、柳沢運動プログラムを中心としたさまざまな療育活動を提供しています。

自治体

  • 長野県教育委員会
  • 兵庫県豊岡市教育委員会
  • 長野県佐久市教育委員会
  • 東京都大田区教育委員会

保育園、幼稚園

  • 大阪府大阪府民共済
  • さくら第2保育園(栃木県栃木市)
  • こざくら保育園(埼玉県本庄市)
  • 秋和保育園(長野県上田市)

その他多数の園

  • 東京の保育園(東京都品川区、港区など)
  • 勝愛幼稚園(愛媛県松山市)
  • ゆたか保育園(三重県津市)
  • 中野中央幼稚園(長野県中野市)

柳沢運動プログラムに関する本

よくあるご質問

柳沢運動プログラムに関するよくあるご質問をまとめました。

Q 柳沢運動プログラムとはどのような内容ですか?
A 柳沢運動プログラムは、こどもたちの基礎的な運動能力を楽しく伸ばすことを目的としたプログラムです。跳ぶ、走る、バランスを取るなど、日常生活やスポーツに必要な基本動作を通じて、心と体の健全な発育をサポートします。
Q どのような年齢のこどもを対象にしていますか?
A 主に3歳から6歳の未就学児を対象にしています。年齢や発達段階に応じたプログラムが用意されており、こどもたちの個々の成長に合わせた指導を行います。
Q プログラムを実施するにあたり、特別な設備は必要ですか?
A 特別な設備は必要ありません。園内で普段使用している器具や道具を活用して運動ができるようにプログラムを調整します。どんな環境でも実施可能です。
Q 運動指導の派遣サービスとは何ですか?
A 専門的な運動保育士が定期的に園に訪問し、こどもたちに直接指導を行うサービスです。また、保育士や園のスタッフを対象に、運動指導に関する研修を行うことも可能です。
Q プログラム導入にかかる費用はどのくらいですか?
A 費用はプログラムの内容や導入期間、派遣する運動保育士の人数によって異なります。詳細についてはお見積りいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
Q 保育士向けの研修や講演会もお願いできますか?
A はい、可能です。柳沢運動プログラムの理解を深めていただくために、保育士向けの研修や保護者向けの講演会も提供しております。園のニーズに合わせた内容で行いますので、ご相談ください。
Q プログラムはどのくらいの頻度で行うのが理想ですか?
A 月に1回から2回の実施が推奨されています。定期的な運動習慣をこどもたちに身につけてもらうことで、効果的な成長支援が可能になります。

問い合わせ・資料請求

私たち運動保育士会は、保育園・幼稚園に専門の運動指導員を派遣し、園全体で運動を取り入れた保育を実践できるようサポートしています。
また、保育士の研修や保護者向けの講演会を通じて、運動の重要性を理解し、こどもたちの健やかな成長を支えることを目指しています。

詳細は各ページよりご確認ください。

柳沢運動プログラムを導入することで、こどもたちの運動能力向上はもちろん、全体的な発育バランスが整い、自己肯定感や社会性も養われます。また、保育士のスキル向上と保護者の理解が深まることで、園全体の教育品質の向上が期待できます。
柳沢運動プログラムに関心のある保育園・幼稚園様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。スケジュールやプログラムの内容について詳しくご説明させていただきます。