2021年01月11日
【人と言葉と記憶~その人の基礎となるのは~①】 脳科学で子どもの学力・体力・運動能力の向上
脳科学で子どもの学力・体力・運動能力の向上を目指すこどもプラスです。
【人と言葉と記憶~その人の基礎となるのは~①】
こんにちは。
『身体・心・脳を育て、すべての子ども達に身体を使って楽しさを伝える』
【運動保育士会】です。
お正月に美味しいおせちを食べた時、
初詣に出かけた時、お家でゆっくり映画を見ている時、
初売りでスーパーに出かけた時、
私たちが生活していく中で使っているツールが「言葉」です。
アメリカにあるメリーランド大学の研究結果によると、
成人男性が1日に発する単語数は平均で7,000語。
一方、成人女性の場合は平均20,000語、
およそ3倍もの単語数を発しているそうです。
(参考文献:石蔵文信 ,『なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのかエイリアン妻と共生するための15の戦略』,幻冬舎,2014)
男女差やその方の性格などもありますが、
一日に数千語の言葉を話し、聞いていることになります。
言葉は相手に物事や感情を伝えるだけでなく、
言葉を発した人自身を創り上げていく重要なツールにもなります。
物事の考え方や思考は言葉によって成り立ち、
明るい言葉・肯定的な言葉をたくさん発するだけで、
その通りの人格・生活習慣が作られていくとされています。
その理由は言葉と記憶の関係にあります!
私たちの行動や、思考は今までの経験や知識の記憶から
成り立っています。
例えば、「○○に売っているパンを食べた」
「パンが美味しかった」という経験があることで、
またあそこのパン屋に寄ってみようかなと行動したり、
「パン屋になりたいな!」と考えたりします。
パンを食べて美味しかったという経験を得る際には、
実体験とともに言葉も伴います。
パンを食べた時に「パン」や「甘い」・「柔らかい」・
「美味しい」という言葉を思ったり、
一緒にいる人に言ったりすると思います。
その時の味覚と触覚、「美味しい」などの言葉の記憶が
さまざまな形で結びつき、蓄積されることで
その後の行動に影響を与えています。
「○○できるようになりたい」「きっと○○できる」と
自分で口に出したり、大好きなお父さん・お母さん、先生が
繰り返し口に出したりすることで、
最初はただ言葉に出しているだけでも、小さな成功体験や、
その言葉による記憶が徐々にプログラム(行動や思考など)に
影響を与えるとされています!
たかが言葉、されど言葉です!
長くなりそうなので、続きは次回に~♪
参考文献:
●東洋経済オンライン, 宇都出雅巳(2017),「口ぐせが現実を変える」が科学的に正しい訳 「記憶をマネジメントする」ための2つのコツ,https://toyokeizai.net/articles/-/172097 (2021年1月9日)
●宇都出雅巳,『記憶力が最強のビジネススキルである』,かんき出版,2017
●logmiBiz,中野信子(2020),人は言葉に縛られる生き物ーー脳科学者・中野信子氏が解説する「言語ってなに?」,https://logmi.jp/business/articles/322943 (2021年1月8日)
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