2020年10月30日
【人における遊びとは①】 脳科学で子どもの学力・体力・運動能力の向上
脳科学で子どもの学力・体力・運動能力の向上を目指すこどもプラスです。
【人における遊びとは①】
こんにちは。
『身体・心・脳を育て、すべての子ども達に身体を使って楽しさを伝える』
【運動保育士会】です。
たびたび、お子さんの成長に必要な要素として
取り上げられる「遊び」の大切さ…
では、遊びとは何なのでしょうか?
フランスの社会学者でもあり、哲学者のロジェ・カイヨワは
遊びの概念を6つ分けて定義しています。注1)
①自由な活動。
すなわち、遊技者が強制されないこと。
もし強制されれば、遊びは たちまち魅力的な愉快な楽しみ
という性質を失ってしまう。
②隔離された活動。
すなわち、あらかじめ決められた明確な空間と時間の
範囲内に制限されていること。
③未確定の活動。
すなわち、ゲーム展開が決定されていたり、
先に結果が分かっていたりしてはならない。
創意の必要があるのだから、ある種の自由が必ず、
遊技者の側に残されていなければならない。
④非生産的活動。
すなわち、財産も富も、いかなる種類の新要素も
作り出さないこ と。遊戯者間での所有権の移動をのぞいて、
勝負開始時と同じ状態に帰着する。
⑤規則のある活動。
すなわち、約束ごとに従う活動。
この約束ごとは通常法規を停止し、一時的に新しい法を確立する。
そしてこの法だけが通用する。
⑥虚構の活動。
すなわち、日常生活と対比した場合、二次的な現実、
または明白に非現実であるという特殊な意識を伴っていること。
少し難しいですね…!
もう少し優しくすると
① 自由な活動
遊ぶ本人(仲間)が強制されない活動である。
②隔離された活動
あらかじめ空間と時間が決められている。
③未確定の活動
ゲーム展開が決定されていたり結果が分かっていてはならない。
④非生産的活動
ゲーム内限定の財産の移動を除いてゲーム開始時と何も変わらない。
⑤規則のある活動
ルールに従って行う。
⑥虚構の活動
日常と比較して明確に非日常であるという認識のもとに行う。
という定義です。確かに、私たちがイメージする遊びと
一致するのではないでしょうか。
この「遊び」こそ、お子さんたちにとっての成長に欠かせない要素です!
注1)R.カイヨワ著、多田道太郎、塚崎幹夫訳『遊びと人間』,講談社学術文庫,1990年(Roger Caillois, Les Jeux et les Hommes (Le masque et le vertige), edition revue et augmentee. Gallimard,1967),40-41項
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