2021年09月09日
【できない…そんなこと無理…というお子さんへの関り】 脳科学で子どもの学力・体力・運動能力の向上
脳科学で子どもの学力・体力・運動能力の向上を目指すこどもプラスです。
お子さんと関わる中で、「できるわけない」「どうせ無理」「嫌だ」が口癖のようになっているお子さんと出会う時があります。
理由はそれぞれありますが、お子さんの中にはそれまでの経験の中で、何度も何度も失敗を繰り返してきたことにより「どうせやっても無理だ」と思い込んでしまっていることがあります。
この状態は心理学では「学習性無力感」と呼ばれ
失敗を繰り返すことで無気力になり、挑戦する意欲が徐々になくなり情緒的な混乱も招くとされています。
関りのコツとしては、成功モデルを示してあげてください。
もちろん、大人が成功モデルを示してあげるのも良いですが、できれば
同じ年代、同じ年代の普段から仲の良いお子さん・グループが成功モデルを示してあげることがおススメです。
「〇〇ちゃんができるなら、私にもできるかも」と周囲のお子さんから影響を受けることができます。
また、根本的な部分としては
「大人がお子さんの失敗を失敗と捉えない」ことも大切です。
お子さんはまだ、何が成功で何が失敗かを知りません。
身近な大人の反応を見て、どれが良くて、どれが悪いのかを少しずつ学んでいきます。
初めから全てうまくいくことは少ないです。
お子さんが何かに失敗したとしても「大丈夫だよ~」「もう少し!」「成功に近づいているよ~」と優しく声を掛けてみてあげてください^^
また、お子さん自身の「マイルール」による思い込みをしている場合もあります。
・完璧にやらないといけない
・失敗は許されない
・僕/私は周りの子よりも劣っている
などなどです。
この場合は、注意にならないように気をつけながら、「どうしてできないの?」
と問いかけてみてあげてください。
1~10まですべてができないのではなく、1が心配や2~3が怖いなど
原因を探り、成功モデルや声掛けによって思い込みを少しずつ変化させてあげましょう。
また、実際にチャレンジしてもし失敗をしてしまった場合には、
「ここをもう少しこうするといいかも」などと原因を分析して実際に行った行動を考え直すこともおススメです。
一つの方法で上手くいかなかった場合に、別の方法を考えられるようになったり、
気持ちの立て直しがしやすくなることにつながります。
参考文献:
■武藤隆・森敏昭・池上知子・福丸由佳,『よくわかる心理学』,ミネルヴァ書房,2009
■林洋一,『史上最強よくわかる発達心理学』,ナツメ社,2010
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